先週、このカタログを見て気分が沈んだ。手を動かす気がなくなった。

2020-04-27

カタログ

t f B! P L
出典元:シースマイル2020年夏号

6~7年ほど前に、制作の受託は終わったけど、8年ほど制作のお手伝いをさせて頂きました。その内、私が前に出たのは6年ほどでした。そのころと比べて、進歩ないというか、後退している様に見えるのは、私だけでしょうか?
品揃えってどうなの?読者(消費者)の期待を無視して、会社の論理だけでお洋服を集めた?ようなカタログ。過去の数字ばかり見ていると、こういう品揃えになるのかなあ?
昔々、ファッション館というカタログが年々、売上げを落として、とうとう廃刊になっちゃいました。当時の商品部には、ファッションを語れる人がいなくて、数字分析ばかりが先行していましたね。売れる傾向のお洋服ばかりを追いかけて、いつしか、例えば「100人いたお客さんをいつの間にか10人まで絞り込んで、10人のためのカタログを作っている」ようになっていましたね。結果として、90人を捨てたんですね。私が考える通販カタログは、数字の傾向は参考にしつつも、次に来る情報を活かし、生活を楽しく、気持ちを豊かにさせる提案が詰まったカタログかな。「こんなの着たい、これを着ると気分が盛り上がりそう。ちょっと、新しい自分になれそう。」などなどと、簡単に書いちゃうけれど、それが通販カタログの使命じゃないのかなあ!!会社の上層部も悪いのかもしれないけれど、数字に強い人ばかり上に行って、ファッションが「ブツ」になっている会社が増えている。最近では、某通販会社もそれで潰れそうになったね。今回、取上げたカタログ、細かく具体的に指摘するところ有るけど、大きなところだけ指摘させてもらいました。


表紙、巻頭企画の比較をしてみました。どちらがいいですか?

C:Smile
Ranan
C:Smile
Ranan
C:smile
Ranan
C:Smile
Ranan


このTシャツページ、どうですか?欲しくなりますか?無地を「広げ置き撮り」して、ビビッド感出せますか?








※以前にも書いたかもしれませんが、通販カタログの中で、目的買いは、ほんの一部。基本は、衝動買いしていただくこと(たとえ、ベーシックでも)。読者(消費者)は、そんなカタログを待っています。

QooQ